赤門の寺 法蔵寺

お知らせ

参道のしるべ・人世の道しるべ
5月も半ばに入り、
ようやく気候も安定しきたように感じます。

でも朝晩はまだ寒いですね。

今朝は境内で
キジバトとキジが元気に鳴いていました。

カエルも大合唱です。
農作業に携わる方々は大忙しの時期と思います。


境内は静かです。

先日、東日本大震災で被害をうけた
お寺の参道脇にある
「車参道」という道しるべが
石屋さんのご好意できれいに直りました。



震災から2年以上たったわけですが
表からみるときれいに復興していますが、
境内をよく見ると
あちこちに傷跡が残っています。

先日東北に行く機会がありました。
海岸線を見ましたが、
あちこちに土台だけの家々がありました。

傷跡ははっきり残っています。
でもそれ以上に心の傷が深く残っていることでしょう。


私たちは目に見える物はよく気がつきます。
でも目に見えない物の方が
大切な物が多いというのが仏様の教えです。

言葉や経験もそうです。
心の傷は目に見える物以上に痛く、深い。
言葉の暴力は、いつまでもその受けた人の心に残ります。

見えない物に心を傾ける、思いを馳せる。
これは「おもいやり」です。

それに気づかせてくれるのは
一つに、ご先祖さん参りや法事や季節仏行事など
お寺で行う行為があると思います。

目に見えない物に手を合わせる
それだけで今までと違った自分が見えてくるはずです。


いま境内は様々な花であふれています。
花見に行こう!でもいいです。

ぜひお寺に足を運んでみてはいかがでしょうか(^^)

(2013.05.16)