春のお彼岸に入りました。
法蔵寺のある日光市でも
暖かいと感じる日が多くなってきました。
↑まだ少し雪が残っているところもあります。
南の各地からは桜の便りも届いています。
いよいよ春ですね。
↑境内には春の芽吹きが・・・
「お彼岸」
という言葉は良く耳にすると思います。
↑春は「ぼたもち」といいますね(^^)
「春の彼岸」と「秋の彼岸」
とあることもご存じの方は多いでしょう。
では「彼岸」ってなに?
この時期になると良く聞かれます。
彼岸(ひがん)=彼の岸(かのきし)=向こう岸
向こう岸があるなら
こちらの岸もある。
それが
此岸(しがん)=此の岸(このきし)=こちらの岸
向こう岸というのは「極楽浄土」
こちら岸というのは「娑婆(しゃば)世界」
これは、いま自分たちが生きている世界のことです。
↑宇治の平等院は極楽浄土をイメージして作られました(^^)
「極楽浄土」は極めて安楽な世界で
心身ともに安定したところ と経典には説かれています。
その「彼岸」に思いをいたし、
少しでも、心の安定、しあわせの境地に近づくように
精進をする(善を積む)。
これが「お彼岸」です。
「お彼岸」は中日(ちゅうにち)を中心に
前後3日の計7日あります。
忙しい毎日の中で
なかなかできない「積善(しゃくぜん)=善を積むこと」を
この時と定めて
1日1回でもいいから行いようにします。
↑積もれば山となります(^^)
どうすれば善を積める?
仏典では
周りの人が喜ぶことをしなさい、と説きます。
頼まれごとをしたり、
困った人を助けたり、
身近な人に親切にしたり、
家族孝行や親孝行をしたり
などがあるとおもいます。
↑笑顔は良いですね(^^)
「お彼岸」を機会に
「お墓詣り」という方もいるでしょう。
これも身近なご先祖様が喜ぶことですので
良いことですね(^^)
↑ぜひ家族でお参りしましょう!
先日、宗教学者で
京都大学教授のカール・ベッカーさん の講演を聞きました。
↑走って登場するなどユニークな方でした(^^)
お話のなかで
日本の素晴らしいところは
いろいろな方との「つながり」を大切にするところ
とおっしゃっていました。
「おもてなし」や「おもいやり」
それが茶道など文化として表れていて、
今、海外から注目されているといいます。
ご先祖との「つながり」もそうです。
仏壇参りやお墓詣りを通して
恩多き先祖といつでも繋がれる。
死者を尊ぶ姿勢は
心の安定「安心」につながり
世界が注目する素晴らしい文化になっている
とお話しされました。
↑「つながり」はいまとても注目されています(^^)
春のお彼岸
ぜひ1日1善を心がけるとともに、
1度はお墓詣り、
かなわなければ、
ぜひ、仏壇参りをしてください(^^)
(1970.01.01)